
人生の岐路に立った主人公が、新たな一歩を踏み出す姿を描いた長篇小説。原題は『A Grand Old Time』。表紙は淡い水彩で描かれた葡萄畑の小径で、紫の房と緑の葉が画面右側を覆い、左奥にはスーツケースを引いた黄色いコートの後ろ姿が小さく佇む。タイトルは黒の明朝で大きく縦組みされ、瑞々しい筆致と余白のなかにぽつりと置かれる。歩き出した者の視線の先にある光と、まだ見ぬ景色の予感が、静かに重なる装丁。
著DionneKaren、林啓恵
装丁albireo
カバー写真Zilvers+Shutterstock.com
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2019年
文学・評論