
1930年代ロンドンを舞台に、養女として迎えられた三姉妹が舞台芸術の道を志して成長していく英国児童文学の古典的名作。オリーブグリーンの地に白い小花が列柱のように整然と並び、中央には淡い珊瑚色のジグザグ縁取りで楕円のラベルが切り抜かれる。その内側にトウシューズの線画と、英文タイトル・邦題が静かに収まり、右端には鮮やかなコーラルの帯が一本走って装丁全体を引き締める。古びた書物のような節度ある意匠が、舞台に立つ前の少女たちの清潔な高揚を映している。
著斉藤倫、西村ツチカ
装丁名久井直子
福音館書店 / 2021年
絵本・児童書