
親子の風景をめぐるエッセイ集。歌人による日々の文章に、線画が静かに添えられた一冊である。表紙は淡い若葉色に近いミントグリーンの地。中央には、大人の手と小さな手が一本の小花の枝をともに支える線描が、抑えた墨色で軽やかに置かれる。タイトルは縦組みの明朝体で右上に控えめに据えられ、余白がたっぷりと残されている。輪郭線だけで関係を語る筆致と、息を整えるような余白が、寄り添って暮らす時間のやわらかさをそのまま装丁に翻訳している。
著谷川俊太郎、岡本よしろう
装丁白石良一+古矢史叔+小野明子
福音館書店 / 2017年
絵本・児童書