
1971年から2001年までの30年間にわたる伊東豊雄の建築活動を一冊にまとめた作品集。住宅から公共建築まで、初期から円熟期へと向かう仕事の軌跡を辿る大判の記録集である。表紙は白地に「TOYO ITO 1971-2001」の文字を大きく据え、その背後にグレーで建築のシルエットや図面の断片らしき形が網点状に重なり合う。黒の角ばったサンセリフ書体と、滲むように配されたグレーの図像が層をなし、文字と建築が同じ平面で交差する。情報を整理しつつも、背後に堆積した時間の厚みを感じさせる構成になっている。
ASYL / 2009年