
ロンドン警視庁の独立捜査班を主役に据えた警察小説。麻薬取引の闇に挑む捜査官たちの姿を描く英国ミステリの一篇。タワーブリッジを遠景に、街灯の灯る石畳の路上に立つトレンチコートの人影をイラストレーションで配し、夜霧めいた緑がかった色調で全体を覆う。濡れた石畳に映る逆さの影と空を渡る鳥の群れが、目の前にありながら見えない「敵」の気配を静かに視覚化している。タイトル文字は筆致を残した柔らかな白で、緊張感のある画面に呼吸を与えている。

著Jameson、Emma、吉嶺、英美
装丁albireo
装画サイトウユウスケ
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2017年
文学・評論