
転校してきたインド系の少年と、学校で浮きがちな少年。ランチタイムに交わる一週間を、ふたりの視点を交互に重ねて描く児童文学の翻訳。表紙は給食の風景を平面的なイラストで切り取る。緑の壁と青いテーブルという落ち着いた色面の上に、弁当箱とトレイを抱えた子どもを対に置き、手前には誰のものでもない空席が二脚。原題「SAVE ME A SEAT」がそのまま画になっている。席を取っておく、というささやかな約束のあたたかさが、この構図に潜んでいる。
著WoltzAnna、野坂悦子
装丁中嶋香織
装画君野可代子
フレーベル館 / 2017年
絵本・児童書