一覧に戻る文学・評論はるひのの、はる加納朋子春の野に佇むふたりの子どもを描いた連作短編集。少年が見つめる先に、髪を風になびかせ草花を手にした少女が宙に浮かぶように立ち、舞い散る花びらと黄色い蝶が周囲を漂う。淡い水彩と繊細な線で描かれた幻想的な装画に、ピンクの短冊状の題字スペースが重ねられ、手書き風の仮名がやわらかく置かれる。下部に散らばる鳥の影は、現実と幻のあわいを示すように。春のひかりと、その奥にかすかに揺れるものが同居する一冊。About出版社幻冬舎出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁児玉明子(公式ブログ)装画十日町たけひろAmazonで見る