一覧に戻る文学・評論ポリティコン(下)桐野夏生理想郷を掲げて立ち上げられた共同体が、外と内の力学に揺さぶられていく物語の完結篇。深い青緑を背景に、長い黒髪の女性が横顔を半ばうつむかせ、頭上には翼を広げた鳥、足元には鱗をもつ生き物の影が絡みつく。黒い線で克明に描かれた女性の輪郭は赤や橙の斑をまとい、神話の登場人物のような重みを帯びる。鋭く立てられた白いカタカナの書名が、理想と現実のあわいに沈む人間の姿を静かに告げる。About出版社文藝春秋出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁関口聖司装画福井利佐Amazonで見る