嫌なことがあった日、いっそ「あの子なんてころべばいいのに」と願ってしまう——そんなままならない気持ちを、想像力でほぐして遊んでみせる絵本。怒りや悲しみを否定せず、ユーモラスな空想に変換していく語り口が一貫している。表紙は深い青の地に黄色いパネルを重ね、中央楕円のタイトル枠を取り囲むように、女の子の小さな空想シーンが格子状に配置される。線は柔らかく、色面はくすんだ黄と紫でまとめられ、紙の質感を残した塗りが落ち着いた読後感を予告する。賑やかな構図と渋いトーンの両立が、本書のひねくれた優しさをそのまま物語っている。