
パンを愛してやまない読者に向けて編まれた、じわじわと発酵するような短編漫画101篇を収める。クラフト紙を思わせる茶色の地の上部だけ白い帯状の余白を残し、そこに筆書き風の題字を据える。中央には山高帽の紳士が、自身の身体ほどもある丸いパンの山を抱え込むイラスト。温かい茶系の色面とどこかぎこちない手描きの線が、紙の素地と静かに響き合う。焼き色を思わせる地色そのものが、パンへの偏愛がゆっくり膨らんでいく気配を伝えている。
装丁山口デザイン事務所
カバー写真雨宮秀也
山口デザイン事務所 / 2013年
アート・建築・デザイン