
東京の商店街と酒場をめぐる特集号。立石、十条、浅草、谷根千ほか14の街を歩き、酒場を入口に「街をホッピング」するハシゴのすすめが組まれている。表紙はクリーム色の地に、橙と紺の二色だけで描かれた手描きイラストが余白を生かして散らされる構成。ビール、唐揚げ、串揚げ、かき氷、おにぎり、暖簾、提灯を抱く看板犬まで、商店街の固有名詞が英字キャプション付きで点在し、中央に「酒場のある商店街へ。」の明朝が静かに据えられる。賑わいの記号を線画で抽出することで、雑踏の熱気を品よく図鑑のように手元に引き寄せている。
装丁藤本やすし
装画庄野ナホコ
マガジンハウス / 2015年
雑誌