
スマートフォンで誰もが日常的に写真を撮るようになった時代に「みんなの写真」を主題に据えた一冊。11人の写真家とともに、撮ること・見ることの感覚を捉え直す写真教室として編まれている。表紙は、ソファに横たわった人物が手にしたスマートフォンを覗き込む俯瞰のスナップ。淡いピンクのニットとグレーのクッションが柔らかな生活の温度を伝え、上部には黒く太い切り抜き調の誌名がインクの滲みを残して載る。撮る側と撮られる側の境目が溶けた現在を、構図そのものでさらりと示している。
装丁藤本やすし
カバー写真森山大道
マガジンハウス / 2016年
雑誌