
書くことに向き合うための言葉を、若い読者へとやさしく差し出す文章教室。教室の窓枠の向こうに、淡い水色の空と砂色の地平が静かに広がり、宙を舞う紙片の先には小机へ向かう小さな人影がぽつりと置かれている。多角形の札に手書き文字で組まれたタイトル、白を多く残した余白、輪郭のやわらかなイラストレーションが、放課後の時間そのものを画面に呼び寄せる。窓の内と外を行き来する紙の動きが、書き手の中の言葉がやがて世界へほどけていく感覚を映している。

装丁矢野のり子
装画pomodorosa
pomodorosa / 2015年
絵本・児童書