
中学一年生24人の視点でつづられる連作短編集の後編にあたる一冊。一年間を通して移り変わるそれぞれの関係と、なにげない日々のなかに重なっていく思いが描かれる。表紙は淡いブルーグリーンを基調に、線描の生徒たちが思い思いの姿勢で並ぶ構成。タイトル文字は白い細い線で大きく抜かれ、その上にローマ字の名前が小さく添えられている。落ち着いた色面と軽やかな線、そして名前の囁きが、教室にひしめく一人ひとりの存在感を静かに浮かび上がらせている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論