
若い夫婦が、夫の不当な投獄をきっかけに揺さぶられていく——アメリカ社会の現実と、結婚という制度のうちに編まれていく物語の重みを描いた長編。鮮やかなターコイズの地に、黄金色の幹をもつ一本の樹がのびやかに枝を広げ、その根元で女性がひとり、静かに本を開いている。白い鳥が二羽、葉群れの間をかすめてゆく。揺らぐ関係のなかで自らの物語を読み続けるという、ひそかな意志が、穏やかな配色のなかに宿る装画。
著Snyder、MariaV、宮崎、真紀
装丁albireo
装画たえ
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2019年
文学・評論