一覧に戻る文学・評論ぬばたまの黒女阿泉来堂角川ホラー文庫の一冊。長い黒髪をまとった女が、血の滲んだ髑髏を手にして佇む——その異様な静けさが、土俗的な怪異の気配を立ちのぼらせる。漆黒の地に、稲妻文様の赤い鉢巻、金で刺繍された鶴、幾重にも巻かれた金縄が浮かび、和の意匠を呪術的な記号として再構成している。タイトルは細身の明朝で右上に大きく置かれ、ふりがなを朱で添えることで、画面の血の色とひそかに呼応する。怪談の語りそのものを、一枚の絵に閉じ込めたような表紙。About出版社KADOKAWA出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大原由衣装画七原しえAmazonで見る