一覧に戻る文学・評論地獄くらやみ花もなき 参 蛇喰らう宿路生よる怪異と人の業をめぐるシリーズの第三巻、副題は「蛇喰らう宿」。宿を舞台に紡がれる一篇である。暗がりの背景に紅い提灯が灯り、白く描かれた骨格が浮かぶ。洋装の男と和装の青年が並び、足元には黒猫がうずくまる。黄の筆文字が縦に走り、闇のなかで一筋の灯のような強さを持つ。和と洋、人と骸、灯と影が交差する構図が、宿に宿る怪異の気配を静かに立ち上げている。About出版社KADOKAWA出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画アオジマイコAmazonで見る