一覧に戻る文学・評論ひゃくめ はり医者安眠 夢草紙櫻部由美子江戸の市井で人びとの眠りを癒す鍼医者「安眠」をめぐる連作。夢と現実が淡く溶け合う時代小説の連なりが、静かな筆致で綴られる。淡い橙色の地に、まどろむように目を閉じた女性が黄の小袖をまとって佇み、合歓木の桃色の花がやわらかく揺れる。墨と顔彩で描かれたような線描は浮世絵の趣を残しつつ、白抜きの大ぶりな仮名がそこに重なって、紙面に夢のとろみを与える。眠りという主題が、絵と文字のあわいでそのまま立ちあがる一冊。About出版社角川春樹事務所出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村真紀子(albireo)装画中島梨絵Amazonで見る