一覧に戻る文学・評論白椿はなぜ散った岸田るり子散る」という言葉が呼び寄せる喪失の気配を、心理ミステリの筆致でたどる一作。深紅と白の椿が咲き乱れるなか、横たわる女性が一輪を胸元に抱く水彩の装画は、艶やかさと儚さを同時にたたえている。輪郭のやわらかな滲み、葉の濃緑が際立たせる花弁の白、流れる髪の薄紅──色の対比が静かな緊張をはらみ、タイトルが投げかける問いに余韻を添えている。About出版社文藝春秋出版年2011年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁関口信介(facebook)装画小倉マユコAmazonで見る