
知恵と機転で大人たちを助ける小さなバイキングの少年ビッケの物語。北欧で生まれ世界中で愛されてきた児童文学の、装いを新たにした版である。鮮やかな青を背景に、角つき兜をかぶり腰に手を当てた少年が中央に堂々と立つ。背後には黒い線だけで描かれた帆船の帆がしなやかに広がり、少ない色数と平面的なタッチが絵本の素朴な世界観を引き立てる。白抜きの明朝タイトルが空の青に静かに浮かび、主人公の小さくも凛とした存在感を際立たせている。
著東曜太郎、まくらくらま
装丁岡本歌織
装画まくらくらま
講談社 / 2023年
絵本・児童書