
血のつながりだけが家族ではない——独身、未婚の母、子を持たない夫婦など、現代の「家族」のかたちを多角的に描く連作短編集。カバーは真上から俯瞰した寝室の写真で、白いシーツや枕がやわらかな余白として広がり、その上で眠る子どもと大人がさりげなく配される。タイトルは細身の明朝で大きく置かれ、英字とローマ字表記が小さく寄り添う構成。乱れた寝具の白さと、ばらばらの方向を向く眠りのポーズが、ひと括りにできない関係の手触りをそっと示している。
装丁鈴木久美
装画コバヤシヨシノリ
KADOKAWA / 2014年
文学・評論