
家族の事情を抱えた少年が、走ることを通じて自分の居場所を探していく児童文学。原題「Running on Empty」が示すとおり、ランニングが物語の軸となる。表紙は夕暮れの土手を駆ける少年を、黄色く染まる空と紫がかった川面の対比で切り取った。画面右の大きな樹影が場面の半分を覆い、少年は小さく光のなかに浮かぶ。白いタイトルに混じる「帰る」の朱が、走り続ける者がたどり着く先をそっと指し示している。
著Hennessey、M.G、杉田、七重
装丁長坂勇司
装画しらこ
鈴木出版 / 2021年
絵本・児童書