
岩手・さわや書店の書店員として独自の棚づくりで知られた著者が、地方書店の現場から「本屋という物語」を語り継ごうとした一冊。白地のカバーには、青いエプロン姿の店員が本を片手に立ち、緑の書棚から本が宙を舞うように散る線描イラストが軽やかに配される。床面の「sawaya books」の文字、赤い絨毯、平台の本や踏み台までが細やかに描き込まれ、書店という場のざわめきと愛着がそのまま線になっている。題字は手書き調の縦組みで、緊張感のある宣言を柔らかく受け止める。本屋の日常を、絵物語として手渡すような佇まいの装丁。
著チャールズ・ブコウスキー
装丁加藤賢策
装画サヌキナオヤ
筑摩書房 / 2017年
文学・評論