
スウェーデンの作家による古典児童文学の再話シリーズ、最終巻。小人にされた少年ニルスが、ガチョウのモルテンや仲間たちと過ごした旅の終わりを描く別れの巻。表紙は水彩で空と海を一続きに溶かし、青と白の透明な広がりのなかに、翼を広げた鷲と白いガチョウ、その背に乗る赤い帽子の少年が描かれる。題字は手書き風のかなで波打つように置かれ、揺らぐ筆致が旅の終着の余韻を運ぶ。空と水のあわいに、別れの予感が静かに浮かぶ一冊。

著DixonDougal、MasukawaG
装丁小酒井祥悟+眞下拓人
学研プラス / 2019年
絵本・児童書