文学・評論
5分後に意外な結末 ex チョコレート色のビターエンド
usi+ハル+桃戸
わずか5分で読み終えられる短編に予想外の結末を仕掛けるシリーズの一冊。今作はチョコレートの甘さと苦さに重ねた、ほろ苦い余韻を残す物語が並ぶ。表紙は白地に茶系の濃淡だけで描き起こされ、玉ねぎ屋根の街、痩せた竜、剣を背にした人物と小さな子どもが荒野に立つ線画が広がる。空に浮かぶ太陽からは濃褐色の液が垂れ落ち、チョコレートが滴るような質感に置き換えられている。手描きの題字と余白の効いた構図が、軽やかさの奥に潜む苦みの余韻をそのまま視覚化している。