
5分後に意外な結末」シリーズの一冊。悩みを抱える者たちの物語と、その裏で動く何者かの気配を、複数の短編で綴る。鮮やかなレモンイエローの地に、制服姿の少年少女が黒い線描で立ち上がる。三日月の上に腰かける人物、開かれた巨大な本の上に立つ者、長い杖を手にした者たち。ピンクの差し色が髪や花に小さく灯り、背景には淡いビル群がのびる。題字は筆致を残した手書きの墨で、句点で静かに閉じられている。明度の高い黄色と緊張をはらむ線描の対比が、日常と非日常が交差する物語の手触りを、表紙一枚に立ち上げている。
著大志、ニッポン放送
装丁小酒井祥悟+久保悠香
学研プラス / 2019年
絵本・児童書