
スウェーデンの作家ラーゲルレーフによる古典『ニルスのふしぎな旅』の第2巻。小さな姿に変えられた少年ニルスが、執念深い赤ギツネ・スミッレと対峙する物語を、新訳と新しい挿絵で届ける児童文学シリーズ。表紙では、緑萌える森のなかに座り込む少年の背後から、画面を横切るように巨大な狐の顔が迫る。鮮やかなオレンジと深い緑の対比、筆致を残した水彩の質感が、自然の豊かさと迫りくる脅威を同時に立ち上がらせる。手描き文字のタイトルが、物語の素朴さと冒険感をやわらかく支えている。
著橋本拓磨
装丁新井大輔+中島里夏
装画岡野賢介
学研プラス / 2021年
暮らし・健康・子育て