
モテない側、目立たない側に身を置く男性たちが、肩肘を張らずに恋愛を語り合う様子をすくい上げたエッセイ。生成りに近いクリーム地の上に、細い線描で四人の男性が並び立ち、ぐったりと脱力した一人を皆で抱え上げている。揃いの水玉シャツだけが朱赤で塗られ、他は輪郭線のみという引き算の構図が、気の置けない仲間うちの軽やかな会話の空気をそのまま紙面に置いている。タイトル文字の縦組みも余白を広くとり、内容のゆるやかな自嘲とよく響き合う。
著Spitznagel、Eric、浅倉、卓弥
装丁神戸太郎
装画よしもとよしとも
日販アイ・ピー・エス (発売) / 2021年
エンターテイメント