
歌舞伎を支える音楽——長唄、義太夫、囃子——の役割と聴きどころを解きほぐし、「勧進帳」「助六」「弁天小僧」といった演目を音から読み解く入門書。表紙には床几に座した演奏者たちを描いた絵画が据えられ、三味線を構える藍の着物の演奏者を中心に、唄方が並ぶ静かな緊張が画面を満たす。タイトルは縦組みの明朝体で枠線に収め、舞台の幕を思わせる朱の帯が下部を横切る。視覚に置かれた「聴く所作」が、本のテーマである音への集中をそのまま誘い込む。
著蒼井、ブルー、新井、陽次郎
装丁bookwall
装画新井陽次郎
NHK出版 / 2022年
文学・評論