一覧に戻る文学・評論話虫干小路幸也図書館に勤める主人公が、夏目漱石『こころ』の世界に潜入する——本にまつわる不思議な事件を描いた連作長篇。表紙は朱色を背景に、髭をたくわえ和装で正座する人物を据えた素朴なタッチのイラスト。背後には障子の格子と、墨で記された文字のようなあしらいが滲み、傍らには観葉植物が静かに置かれる。明治・大正の文人を思わせる佇まいと、現代の文庫らしい平易な構図が同居し、古い物語と今の読者を橋渡しする一冊であることを穏やかに告げている。About出版社筑摩書房出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁横須賀拓装画丹地陽子Amazonで見る