一覧に戻る絵本・児童書怪談えほん (11) まどのそとハダタカヒト+佐野史郎+東雅夫窓の外に広がる夜の植物を、子どもの視線で見つめる怪談絵本シリーズの一冊。日常のすぐ向こう側に潜む気配を、静かな筆致ですくい上げる。古びた木枠の窓を画面手前に大きく据え、その向こうに繁る葉群を緻密な線描で重ねた構図。藍を含んだ深い緑と、節やひび割れまで描き込まれた木の質感が、ガラス越しの距離感を生んでいる。白抜きの和文タイトルが縦に置かれ、葉の陰影に静かに浮かぶ。見ているのか、見られているのか——窓という装置そのものが、頁をめくる前から物語の入口になっている。About出版社岩崎書店出版年2019年判型絵本判ジャンル絵本・児童書Credits装丁アルビレオAmazonで見る