
エディンバラのスラム街で青春を持て余す若者たちを描いた『トレインスポッティング』の前日譚。ヘロインに溺れる前夜の彼らの肖像を、原作者一流のスラングと毒気で綴る長編。表紙は、白地の上に蛍光に近いオレンジの絵具を厚く塗り広げた渦が滲み、その上から原題「IRVINE WELSH SKAGBOYS」のサンセリフ大文字が紙面いっぱいに乱暴に積まれる。和文タイトルは上部に小さく整然と置かれ、暴れる地と冷静な書体のコントラストが、青春の混沌と語りの距離感をそのまま視覚化している。

著藍内友紀
装画パルプピロシ design:越阪部ワタル
早川書房 / 2018年
文学・評論