
日本各地に息づく民藝の名品と、その背景にある作り手や場所をめぐる一冊。表紙は白地を広くとり、皿、茶筒、土瓶、籠、椅子といった器物の水彩イラストを余白を活かして点在させる構成で、手仕事の素朴さと佇まいを静かに伝える。和文タイトルは太めの明朝で縦に大きく組み、英文のセリフ体ロゴと併置することで、土着の温度と編集された端正さを両立させている。腰巻きの淡いピンクが全体にやわらかな体温を添え、用の美の手触りをそのまま装丁に翻訳した一冊。
装丁佐藤亜沙美
装画スケラッコ
エクスナレッジ / 2020年
人文・思想