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誘
文学・評論

松浦だるま

斜めの光に浮かぶ、若い女性の顔のクローズアップ。頬と唇に橙色の熱がさし、髪と首筋へと紫がかった影が落ちていく。朝とも夕ともつかぬ時刻のような曖昧な明るさの中で、瞳だけが画面の外へ強く注がれている。柔らかな筆致の絵の真ん中に、「誘」の一字が書のような黒で据えられ、ふりがな「いざな」が小さく寄り添う。光に引かれる横顔と重く沈むその一字の対比が、誰かが誰かを呼び寄せる物語の気配を静かに立ち上がらせている。

About

出版社
講談社
出版年
2014
判型
四六判 / A5判 サイズ
ジャンル
文学・評論

Credits

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鯨井あめ

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文学・評論