
森博嗣によるエッセイ・気儘な思索を綴った『The cream of the notes』シリーズの第四作。日々の機微や思考の断片を短い言葉で重ねていく、淡々とした筆致の一冊である。表紙は淡い水色の細い罫で全体を囲い、白い余白を広くとった構成。中央にはパンダ、うさぎ、黒い熊、白い熊と思しき四体の動物が並んで立ち、にじみを残した水彩のような筆致で描かれている。タイトルは細い明朝で控えめに配され、欧文の副題が小さく寄り添う。余白と水のような色面が、軽やかな随筆の呼吸そのものを写し取っている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論