
1947年創業の老舗洋菓子店「銀座ウエスト」を取材し、看板であるドライケーキやリーフパイ、店構えや接客に宿る矜持まで、長く愛される所以を綴った一冊。表紙は淡いブルーグレーの余白に、ジャムをのせたタルトレットや葉脈の筋が美しいリーフパイ、チョコレートをまとった小ぶりな焼き菓子を真上から並べた一枚を据え、白地の短冊にタイトルと著者名を細い明朝で控えめに置く。菓子そのものを主役に据えた静かな構図が、店が積み重ねてきた手仕事の時間を、そのまま誌面に移したように立ち上がる。
装丁中島美佳
カバー写真日置武晴
アリヤマデザインストア / 2010年
文学・評論