
電通の現役クリエイターと外部の表現者が「広告」「物語」「アイデア」を主題に三組で対談する、デザイントークシリーズの第一弾。常識と非常識の境界を問い直しながら、広告やコンテンツの輪郭が揺らぐ時代の手触りを記録する。表紙はターコイズと蛍光イエロー、グレーを基調に、登壇者の名前から取った漢字やカタカナを大きく切り出し、斜めの線や網点と組み合わせてパッチワーク状に再構成。下半分の白い帯にだけ静かに対談者の名と副題を組み、上の喧噪と下の整然が一冊の中で噛み合う。複数の声がぶつかり合う対談集の構造を、紙面の上で先に演じてみせている。

著李琴峰
装丁田中久子
装画松川朋奈
朝日新聞出版 / 2021年
文学・評論