
Twitterで人気を集めた140字の超短編小説を中心に、141篇を収めた著者のデビュー作。恋、青春、家族をめぐる物語の最後の一行に滲む感情を、ごく短い言葉で掬い取っている。表紙は手描きの線で描かれた白い猫が、淡いピンクの本を抱えるように開き、その紙面にタイトルが手書き風の文字で記される。背景はやわらかなグレーで、頬の小さなピンク、こぼれる涙のしずく、点在する星が控えめな色彩を添える。本を読むという行為そのものを優しく主題化した、短い物語の余韻と響き合う装画である。
著法月綸太郎
装丁坂詰佳苗
装画阿部結
KADOKAWA / 2019年
文学・評論