
ブライアン・ウィルソンの幻のアルバム『SMILE』に着想を得た、奇行と憂愁の天才ミュージシャンを描くロック小説。窓の外に跳ねる鯨の尾、シンセサイザーに囲まれて青いガウン姿で佇む主人公、傍らに浮かぶ少女——カバーは原色の太い線で描かれた漫画的イラストレーションで、赤と青の手描き風タイトルが楽天的に踊る。明るい色面の奥に閉じこもりの空気が滲む構図が、狂気と純真が同居する音楽家の頭の中をそのまま見せている。
著影山裕樹
装丁樋口裕馬
装画竹田嘉文
DU BOOKS / 2014年
アート・建築・デザイン