
戦後の東京を舞台に、不死身に改造された義手の男たちが怪事件に挑む冒険活劇。シリーズ第二作にあたる本書は、時代の変遷と「ツノ男」たちの闘いを描く伝奇エンタテインメントである。淡いミントグリーンの帯が上半分を覆い、その下から軍服姿の男と銃を構える人物のイラストが立ち上がる。タイトルロゴ「S20」は五芒星や巴紋など呪術的な意匠と組み合わされ、設計図めいた線が背景に走る。冷ややかな色面と熱を帯びた画の対比が、戦後という時代に潜む異界の気配を伝える。
著一色伸幸
装丁大原由衣
装画峰なゆか
KADOKAWA / 2013年
文学・評論