
学校生活のなかで生まれる小さな緊張や迷いを、短い物語の連なりとして編んだ児童書シリーズの一冊。鮮烈な蛍光グリーンを地色に、廃墟めいた洋館と瓦礫、剣や旗を手にした制服姿の少年少女、兎の耳をつけた小さな仲間が線画で重なり、現実と空想がひと続きの風景として描かれる。タイトルは手書きの黒い角ばった文字で左上に置かれ、ピンクの布や黄色い舗道が画面に呼吸を与える。日常の延長線上に冒険を立ち上げる、装丁そのものが物語の予告編になっている。
著大志、ニッポン放送
装丁小酒井祥悟+久保悠香
学研プラス / 2019年
絵本・児童書