一覧に戻る文学・評論心の落としもの、お預かりしています ―こはるの駅遺失物係のにぎやかな日常―行田尚希駅の遺失物係を舞台に、持ち主を待つ忘れ物とそれを取りに来る人々の小さな物語を綴る連作。夜のホームを背景に、制服姿で束ねた傘を抱える青年と、こぼれ落ちそうなほどの薔薇の花束、ほどけた赤いリボンが対比的に配されている。暖色の駅灯と藍に沈む街並み、にじむような筆致が、置き去りにされた品々の手触りを画面の奥にまで漂わせる。誰かの落としものに、静かに居場所を与えるような一冊である。About出版社KADOKAWA出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁寺田鷹樹(AFTERGLOW Inc.)装画六七質Amazonで見る