一覧に戻る文学・評論ナナフシ幸田真音タイトルは枝や葉に擬態して身を潜める虫の名。声をあげずに生き延びるもののありようを見つめる一冊。漆黒の地に浮かぶのは、目を伏せた女と、その掌に受けとめられたやわらかな発光体。光のかたまりには小さな表情らしき線が引かれ、彼女に何かを語りかけるようにも映る。タイトルと著者名は細い白の縦書きで余白を残し、闇に灯る一点の光だけを際立たせる。擬態して生きるものの呼吸が、画面の静けさから立ちのぼってくる。About出版社文藝春秋出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁関口信介(facebook)装画松島由林Amazonで見る