
部屋を奪われた少年と、同居することになった祖父。家族の中で起きた小さな「戦争」を、ユーモアと哀しみを織り交ぜて描く児童文学。原作はロバート・デ・ニーロ主演で映画化されている。表紙は青空と芝生の鮮やかな色面を背景に、ソファに並ぶ祖父と孫を線描のイラストで配し、煉瓦の家を脇に添える。タイトルは黒の明朝で控えめに置かれ、下部の赤い帯に手書き風の縦組コピーが流れる。穏やかな色彩と素朴な筆致が、衝突の中にある親密さをそのまま画面に映している。

著パトリック・ネス
装丁鈴木成一デザイン室
装画ジム+ケイ
あすなろ書房 / 2011年
文学・評論