
サッカークラブを応援する人々の、ある一日をめぐる連作短篇集。最終節の試合に向かう道すがら、それぞれが抱える日常や記憶が静かに浮かび上がる。表紙は緑の芝生のような画面いっぱいに、トランペットを構える人、ユニフォーム姿で寝そべる選手、新聞を広げる老人、お弁当箱を抱える人、ボールを追う子どもたちが点々と描かれた俯瞰の手描きイラスト。淡い水彩の彩色と手書き文字が、ばらばらな人生がひとつのフィールドに集う、その日ならではの気配を伝える。
著中山七里
装丁bookwall
装画北澤平祐
朝日新聞出版 / 2015年
文学・評論