一覧に戻る文学・評論坂の途中の家角田光代ある事件の裁判員に選ばれた母親が、被告の女性と自分の境遇を重ねていく長編。育児の閉塞と他者の視線のあいだで、誰もが踏み外しうる細い道筋を辿る。表紙は深い黒地に、子を抱く女性の横顔と、こちらを振り向く幼子を淡いモノクロームで浮かび上がらせた一枚絵。母は伏し目がちで、子だけが視線を返す。母であることに伴う不穏さを、静かな明暗のなかに受け止めた一冊。About出版社朝日新聞出版出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁田中久子(アンサンブル)装画岩渕華林Amazonで見る