一覧に戻る文学・評論虫封じ〼虫封じ」は子の疳の虫を鎮めるまじない。江戸の町でそれを商う小さな営みを軸にした時代小説とうかがえる一冊。表紙には、刀を差した蒼い着物の人物と、箒を携えた紅い着物の女性が並び、背景には看板の立つ町並みと空を渡る鳥影が添えられる。白く流れる筆致のような曲線が画面を斜めに横切り、二人をやわらかく結ぶ。短冊状の黒枠に収められた題字と振り仮名「ます」が、市井の風情と物語の呼吸をひとつに整えている。About出版社山本祥子出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁関口信介(facebook)装画山本祥子