
ホラー作家・宇佐見右京と相棒が事件に巻き込まれていく、軽妙なミステリ連作の第2巻。怪奇趣味と日常のずれを楽しむシリーズの続編にあたる。表紙はライトノベルらしい人物イラスト主体で、虫眼鏡を手にした明るい髪色の青年と、眼鏡にネクタイ姿の落ち着いた青年を背中合わせに配置。背景には淡い緑がかったビル群と月が淡彩で添えられ、ミステリの気配を控えめに示す。タイトルはピンクの帯に白抜きで打たれ、視線を中央へ引き寄せる。性格の異なる二人組と、軽さの奥にひそむ怪異の影を、柔らかな色面で同居させた一冊。
著甲田学人
装丁百足屋ユウコ+豊田知嘉
装画花邑まい
KADOKAWA / 2020年
文学・評論