
ほぼ100字という極小の枠で綴られた130篇の超短編小説集。未来か過去か、終わりか始まりか、判別のつかない異空間をさまよう物語が並ぶ。表紙は鮮やかなレモンイエローを地に、夜の回廊らしき青と黒のイラストを左半分に配し、キリンや鳩、人物、植木鉢が静かに息づく。和文タイトルは太い黒で立ち上がり、「世界」と「100」を赤で差し色にし、丸で囲まれた手書きの「ほぼ」が規格外の佇まいを添える。赤い帯の白と黄の手書き文字が、短い物語に潜むざわめきと呼応している。
著甲田学人
装丁百足屋ユウコ+豊田知嘉
装画花邑まい
KADOKAWA / 2020年
文学・評論