一覧に戻る文学・評論ユートロニカのこちら側小川哲個人情報の集積によって運営される近未来都市を舞台に、提供者たちの生を多角的に描く連作長篇。表紙はガラス張りの広間から夜の街並みを見渡す一場面を青の濃淡だけで構成し、橋や月、観葉植物、椅子と丸テーブルといった調度を細密に配しながら、中央に立つ人物を後ろ姿のシルエットとしてのみ描く。タイトルは黒い縦帯に白の明朝で抜かれ、画面の青を断ち切るように右側へ据えられている。静謐な室内と無人の都市の距離感が、観察される者と観察する者のあわいを静かに示している。About出版社早川書房出版年2017年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁早川書房デザイン室装画カチナツミAmazonで見る